株式会社ゴールドウイン(本社:東京都港区/代表取締役社長 CEO:渡辺 貴生)は、SHIRETOKO Adventure Festival実行委員会の一員として、2025 年9 月6 日(土)から7 日(日)の2 日間、知床国立公園60 周年・世界遺産20 周年記念事業である「SHIRETOKO Adventure Festival 2025」を開催しました。

「SHIRETOKO Adventure Festival」は2日間に渡って世界遺産および国立公園である知床を舞台に、学びと体験を提供するアウトドアイベントです。
第1 回となる昨年の開催では、知床半島の自然環境と地域資源を活かした持続可能性に配慮した各種アウトドアプログラムをお楽しみいただきました。第2回となる今回は「次の世代へ、つなぐ。」をテーマに、子どもから大人まで参加できるプログラムを増やし親子で参加されるお客様もたくさんいらっしゃいました。
本イベントは、知床峠を挟んで北側に位置する斜里町、南側に位置する羅臼町を会場とし、SHIRETOKO Adventure Festival実行委員会(羅臼町、斜里町、株式会社スノーピーク、株式会社ゴールドウイン、環境省釧路自然環境事務所、公益財団法人知床財団)が官民連携で実施。
斜里会場では、日本の伝統的な茅葺職人とともに笹を素材にしながら子どもも楽しめるアート的空間を創出するほか、アウトドア映画祭やアスリートとともにフィールドアクティビティを体験。羅臼会場では地域の特産品を生かした食事や、焚火トークが楽しめるキャンプイベントを実施。両会場間を連絡バスが運行し、参加者が二会場を行き来する形で開催されました。
■歩き、学び、触れる。自然との共生を巡る2日間の知床フィールド体験。
・未来につなぐ知床ゴミ拾いプロジェクト


自然を守る第一歩として、知床の海岸に漂着するさまざまなゴミを拾い集めました。
集まった海洋ゴミのうち、漁業に使われるブイをリサイクルしたのが、このフライングディスク。知床国立公園指定60周年・世界遺産登録20周年を記念して製作され、ゴミ拾いを終えた参加者は、このフライングディスクを体験しました。
こうして海洋ゴミがいかに多く海岸に漂着するのかを体感し、拾ったゴミが山に埋められる以外の方法で活用されることを知ることで、参加者とともに知床の自然を守る方法を一緒に考える機会となりました。
・アウトドア映画祭

国際的なアウトドア映画祭「 BANFF CENTRE MOUNTAIN FILM FESTIVAL 」から選りすぐりの6作品を上映。世界各地の自然の雄大さと美しさを、スクリーンを通して感じる時間となりました。
・知床の自然とつながる、遊び場


茅葺職人による体験型の笹のアート作品や、海から流れ着いた海洋ゴミをリサイクルしたフライングディスク体験など、 森・海・人の営みが交差する大人も子どもも楽しめる遊び場が誕生。
・写真家・石川直樹さんとともに、原生林と湖をめぐる知床五湖ハイキング


「写真ゼロ番地 知床」や映画「斜里-昭和ノ映写室-」など、知床の魅力を発信してきた写真家・石川直樹さんの視点に触れながら、専門ガイドの解説とともに原生林や湖の美しさを体感。知床五湖をすべて巡る約3㎞のコースを歩きました。
・自然と再生を学ぶ、知床の森ウォーキング



「手つかずの大自然」と思われがちな知床国立公園において、かつて乱開発の危機にあった公園内の開拓跡地を知床財団職員と知床自然愛護少年団*の子どもたちがガイド。
また、国内外の自然を熟知しているアドベンチャーレーサー田中陽希さんをゲストに迎え、参加者とともに知床の森を歩きました。
今まさに進行中の“森の復元”という、開拓された森から「知床らしい森」への再生を目指す100年単位の壮大な挑戦を知り、人と自然が未来に向けてどう共に歩むのかを考えるきっかけとなる時間となりました。
※知床自然愛護少年団とは
世界自然遺産・知床の自然を学び、親しむことによって子どもたちの心身を鍛え知床の自然愛護と郷土愛を育てることを目的に活動しています。知床の豊かな自然環境において、自然観察会、キャンプや植樹祭への参加、海岸の清掃活動など、四季を通して様々な野外活動を行っています。
・Bamboo Grass Playground
“NINA NO SET” –笹の巣–ワークショップ


他の植物の成長の妨げとなったり、熊との不意の遭遇のきっかけとなるため、知床の森で厄介者として扱われる笹。そんな笹を、アイヌの人々は身近な素材として屋根や壁に組み込むなど暮らしに取り入れてきました。茅葺職人・藤原タクマさんを講師に迎え、アイヌの知恵と日本の伝統的な茅葺職人の技術を活かし、参加者みんなで協力して知床の笹を活用し、森とつながる“ひみつ基地”をつくるワークショップを開催しました。
■ゴールドウインとして
知床は、海と山がつながる生態系の宝庫であり、流氷が育む命の循環が今も息づく、世界に誇る自然遺産です。
2021年に株式会社ゴールドウインは斜里町と包括連携協定を締結し、知床半島にて自然環境と地域資源を生かした持続可能な観光・まちづくりに取り組んでいます。
今回のイベントでの体験を通じて知床の魅力を伝え、知床の森や自然、動植物たちとどのように共生していくかを参加者とともに考え、次世代へ繋げていく機会となりましたら幸甚です。