環境コミュニケーション Sustainability

基本的な考え方

ゴールドウイングループは、「常識を突き抜ける想像力、世界に貢献する革新的な開発で地球環境の改善を目指す」ことをビジョンに掲げ、スポーツと環境を第一に考えたものづくりやサービスの提供を行っています。そして、こうした環境に関する取り組みや情報を社会に広く発信し、透明性を高めるために、さまざまなステークホルダーとのコミュニケーションを促進しています。また、従業員への環境教育を実施するのみならず、イベントやワークショップなどでお客さまに向けた自然環境に対する興味と理解の向上の場を提供しています。


GREEN IS GOOD

GREEN IS GOODのビジュアル
社会の課題を解決すること。そして創造的であること。
ゴールドウインのモノづくりは、地球環境の改善と⾰新的な製品開発が地続きにあります。GREEN IS GOODとはまさにそのモノづくりの姿勢を表す⾔葉であり、地球環境への負荷を低減させるための新素材の開発や選択、資源の循環や製品をより長く使っていただくための修理といった、実際の取り組みやサービスを内包した概念でもあります。
製品は、地球を知るための媒介、対話を促す道具です。その製品を通じて⼈と⾃然が共⽣する美しい環境の実現を⽬指して。

生活者とともに環境を考え持続可能な社会を実現することを目的に、当社は2008年からスポーツアパレルメーカーとして環境のためにできることを、GREEN IS GOODのコンセプトのもとで展開しています。

スポーツフィールドやアウトドアフィールドで「さまざまな環境に配慮する」ことを目標に、環境負荷を減少するためのアイデアを取り入れた製品開発や製造に加え、その製品の使用者であるお客さまと一緒にアクションションを起こすことで循環型社会の実現を目指してきました。店頭や製品、当社のWEBサイトやイベントなどを通じたお客さまとのコミュニケーションとともに活動推進を進めています。


環境教育

当社グループでは、社内に環境理念と環境方針を周知し、環境重点課題の進捗を共有することを目的に、業務部門ごとに年に2回の環境教育を実施しています。

2023年度は、全従業員を対象とした環境教育の実施により、環境重点課題の進捗を共有するとともに環境目標の達成に向けた各部門における取り組み事例の共有を実施しました。各部門で約25分の環境教育を2回実施し、全従業員が受講しています。また、社内イントラを利用したサステナビリティの社内浸透にも取り組んでいます。サステナビリティについて身近なテーマとして考えてもらうコンテンツ「Sustainability Navigation(サスナビ)」を連載しました。2023年度は合計で14回のコンテンツを掲載しています。
さらに、当社の事業拠点である富山、札幌、大阪、福岡において、ESG勉強会を合計8回実施し、178名が受講しました。ESG勉強会では、サステナビリティに関する基礎知識や、統合報告書を通して当社の取り組みについて紹介しました。勉強会の内容はアーカイブとして参加できなかった従業員にも共有しています。
2024年度は、社内イントラへのコンテンツ掲載を強化するほか、従業員のサステナビリティへの認識を高めるための研修を企画しています。今後も全従業員を対象に環境方針の徹底を図るだけでなく、当社グループを取り巻く環境問題を学ぶ機会を提供していきます。

研修内容 対象者 研修時間 回数
環境教育 全従業員 約25分/回 2回/年
サスナビの表紙
Sustainability Navigation(サスナビ)創刊号

環境コミュニケーション事例

ゴールドウイングループでは、環境への取り組みをホームページ、統合報告書、およびイベントでの協賛を通じて積極的に行っています。

また、店頭やスポーツイベントなどで、スポーツやアウトドアアクティビティへの参加者とともに、地球環境改善に向けた活動推進を実施しています。さらに、キッズネーチャースクールやPLAY EARTH PARKなど、地球の未来をになう子どもたちに体験や遊びを通じて自然や地球への興味喚起とともに自然環境を守る大切さを感じてもらえる活動を行っています。

PLAY EARTH PARKの写真
キッズネーチャースクールの写真

富山マラソン2023での衣類の回収

当社は、創業の地、富山県で開催される「富山マラソン」に2015年から協賛しています。2023年11月5日(日)に開催された大会では、当社の環境に対する取り組みを紹介するブースを出展するとともに、約539kgの衣類の回収を行いました。ポリエステルやナイロン製のものは高純度の原料に戻すケミカルリサイクルを行うなど、回収した衣料を新たな製品の原料として、できる限り再利用し資源循環することで環境負荷の低減を目指しています。

回収の様子の写真

「カターレ富山」のホームゲームでの衣類の回収

ゴールドウインは、創業の地、富山県のプロサッカーチームであるカターレ富山に2008年のチーム誕生時からユニフォームサプライヤーとしてチームのサポートを続けています。

2022年シーズンよりカターレ富山のホームゲームでサポーターからの不要衣類の回収を開始し、2023年度は約11,040kgの衣料を回収しました。

回収の様子の写真

湘南国際マラソンへの協力

ゴールドウイン(Goldwin)、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)は、ゴミ0を目指した「マイボトルマラソン」を実施する「湘南国際マラソン」に協力しています。

2022年に開催された大会から、ランナーにマイボトルを持参してもらい、紙コップ、プラカップ、ペットボトルを全廃し、コース上200ヵ所以上に給水タンクや給水ジャグを設置。これまで必要としていたペットボトル約31,500本、紙・プラカップ約500,000個、ゴール後に配布するペットボトル約26,500本を全廃しました。また、リサイクル・リユースできるウエアとシューズの回収を行い、出場者・来場者から約260kgの物品が集まりました。

マラソンのランナー
回収箱

地域清掃活動

当社グループでは、業務部門ごとに地域の清掃活動を行っています。2023年度は、各事業所や店舗での清掃活動の他、ビーチクリーン活動、清掃登山活動など、640回の清掃活動を行いました。

清掃の様子の写真
清掃の様子の写真

植林活動

当社が展開するザ・ノース・フェイスでは、商品を“選ぶ”という行為を通じ、地球の環境について考えることを目的として、対象商品1点の販売ごとに1本の植樹を行う「ONE PRODUCT ONE TREE」のキャンペーンを行っています。当社ではこれまで約12,000本の植林を行い、今後も継続的に実施する予定です。

植林活動の様子の写真
回収箱

今後の課題

2023年度は社内の環境教育を業務部門ごとに行い、全社および部門ごとの目標や課題などの理解を深めました。今後は各部門や地域、店舗などを含む当社グループの環境への取り組みを、さまざまな媒体を通じて、ステークホルダーの皆さまへお伝えしていきたいと考えています。