地域社会への貢献 Sustainability

基本的な考え方

ゴールドウイングループでは、創業の地である富山を中心に、地域社会に貢献する活動を行っています。スポーツ用品メーカーとして蓄積してきた技術と経験をもとに、企業理念に基づき、子どもから大人までスポーツを通じて多くの人たちに豊かで健やかな暮らしを提案しています。


社会貢献活動支出

当社グループでは、「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」というパーパスのもと、自然と人間が共存し、豊かな未来をつくり出せるよう社会貢献活動を行っています。2023年度の社会貢献活動の総支出額の実績は2億6,637万円でした。
寄付だけでなく、大会協賛、製品での支援等も含まれています。

2023年度社会貢献活動支出額

2023年度実績
2億6,637万円


創業の地・富山県との包括連携協定

2024年6月27日、当社は富山県と、県民サービスの向上および地域社会の活性化を目的とした包括連携協定を締結しました。

包括連携協定の主な内容

  1. 地域振興に関すること
  2. 地球環境のサステナビリティ推進に関すること
  3. 観光振興に関すること
  4. こどもの育成支援に関すること
  5. スポーツ振興に関すること
  6. ものづくり産業に関すること
  7. 災害支援に関すること

本協定に基づき、相互の知見や資源を有効活用し、県民サービスの向上および地域活性化を図ります。とりわけ、2027年夏に富山県南砺市にオープン予定の「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」を活用した地域振興・地球環境のサステナビリティ推進・子どもの育成支援を推進します。

当社は「PLAY EARTH」というコンセプトのもと、未来の子どもたちに向け、人と自然が繋がり、想像力を刺激し合える場所づくりの取り組みを富山県で広域的に展開し、豊かな自然など、富山県の「幸せの基盤」に触れていただく機会づくりと関係人口の拡大を目指し、相互に連携します。


「富山マラソン」に特別協賛

創業の地である富山県で開催されている「富山マラソン」に、ゴールドパートナーとして特別協賛しています。 世代を超えて多くの人が参加するこの大会を、当社が行っている循環型社会の実現に向けたさまざまな取り組みを社会に発信しステークホルダーとコミュニケーションがとれる機会と捉えており、2015年の第1回大会からゴールドパートナーを務めています。
2023年度は、継続してリサイクル素材でつくった参加賞Tシャツを提供。

大会前日の「富山マラソンEXPO2023」では、スポーツウエアを長く使うこともサステナブルな取り組みのひとつであるとの考え方から、「GOLDWIN POP UP FACTORY」を展開し、初めてとなる「スポーツタイツ修理サービス」と「リペアコンシェルジュへの相談会」を実施。また、例年通りメーカーやブランド問わず不要なウエアの回収も行い539.0㎏の衣類を回収しました。

また大会当日は、運営スタッフが当社製のウエアを着用し、当社社員もボランティアによる給水所サポートを実施。運営スタッフのウエアとキャップは任意で回収され、クリーニングの上、次回の大会で再利用される予定です。
当社では、この大会を通じて地域の人々が環境改善に向けて意識を高めていただけるよう活動しています。


「カターレ富山」の支援と協働

ゴールドウインの創業の地、富山県のプロスポーツチームであるカターレ富山は、「サッカーを通じて、青少年の健全育成やスポーツの振興、地域の活性化などに貢献し、ふるさと富山が一層元気になることを目指す」クラブです。ゴールドウインは、2008年のチーム誕生時から、ユニフォームサプライヤーとしてチームのサポートを続けています。

2022年シーズンよりカターレ富山のホームゲームでサポーターからの不要衣類の回収を開始し、2023年度はホームゲーム会場にて9回、合計11,040.1㎏の衣服の回収を実施しました。また新たな取り組みとして2023年度は「羽毛布団の回収」も実施。循環型社会構築にむけて地域の人々と一緒に、環境を改善するアクションに取り組みます。


「寬仁親王記念杯 北陸ウェルフェアゴルフトーナメント」に協力

当社は、毎年富山県小矢部市のゴルフ倶楽部ゴールドウインで開催される「寬仁親王記念杯北陸ウェルフェアゴルフトーナメント」に第1回(1999年)より毎年協力しています。

大会を通じて障がい者福祉への正しい理解を深めることを目的としており、多くの従業員がボランティアスタッフとして協力しています。

コース内4カ所のショートホールをウェルフェアホールとし、スコアにあわせて募金をいただいており、大会の純益金は北陸の障がい者福祉に役立てています。


環境省との「国立公園オフィシャルパートナーシップ」

当社は2020年より、環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結しています。 「国立公園オフィシャルパートナーシッププログラム」とは、日本が世界に誇る国立公園の美しい景観と、滞在する魅力を世界に向けて発信し、国内外からの国立公園利用者の拡大を図ることで、国内外の人々の自然環境保全への理解を深めるとともに、国立公園の所在する地域の活性化につなげるためのプログラムです。

当社は、全国各地に展開する直営店舗やアウトドアスポーツを中心としたイベントなどに関する知見を活かし、日本の国立公園の認知向上と利用促進に寄与しています。

2022年7月に国立公園の持続可能な「保護と利用」の実現に向け、「National Parks of Japan」プロジェクトを開始。オリジナルの限定商品「National Park Collection」を販売し、その売り上げの一部を国立公園エリア保全管理のために継続して寄付をしています。また「PLAY EARTH ADVENTURE」として、国立公園を舞台に各地に伝わる歴史や文化を学び、 地元の人々と触れあうツアーを9つの国立公園を舞台に10コースで企画しました。さらに代官山蔦屋書店や知床自然センター、新宿御苑アートギャラリーの3か所では、企画展「Discovery of National Parks of Japan Powered by GOLDWIN Vol.1 知床国立公園+石川直樹」を実施するなど、日本が成果に誇る国立公園の魅力を提案しました。

今後も、当社の全国各地に展開する直営店舗やアウトドアスポーツを中心としたイベントなどに関する知見を活かし、日本の国立公園の認知向上と利用促進に寄与していきます。


北海道斜里郡斜里町との包括連携協定

2021年10月9日、当社と斜里町は、「アウトドアを、文化に」という理念を継承し、知床国立公園の魅力向上、未来を担う子どもたちへの自然体験の場の充実、サステナビリティの追求などを目標に掲げ、来るべき時代への方向感を共有し、知床をフィールドにした取り組みを進めていくために「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しました。

締結に先立ち2019年には、知床自然センター内にゴールドウインの直営店「ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン 知床店」をオープンし、旅行者や地元住民へのウエアやギアの販売を行うとともに、斜里町や町内団体、事業者などとアウトドア振興や産業振興、環境保全に関する事業連携を進めてきました。
2023年度は、10月にお取引先の企業様を対象とした環境研修プログラムを実施や、12月にザ・ノース・フェイスのアスリートが一堂に会する「アスリートサミット」を実施。知床の自然を体験するプログラムや環境保全活動に関するグループワークなどを行いました。

今後も斜里町との連携をさらに進め、知床が持つ多様で開かれたアウトドアフィールドにおいて、アウトドアアクティビティ促進に関する支援や子どもたちの自然体験の場の創出などの取り組みを行います。


神奈川県箱根町町との包括連携協定

2022年3月9日、当社と箱根町は、当社のもつアウトドアを通じた体験や学びに関する知見と箱根町のもつ自然環境など双方が持つ資源を有効活用し、連携して事業に取り組むことで地域活性化を推進し、自然環境の保全と次世代を担う子どもたちの明るい未来の実現を目指すため、「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しました。

この包括連携協定の目的は、「ゴールドウインのもつアウトドアを通じた体験や学びに関する知見と箱根町のもつ自然環境など双方が持つ資源を有効活用し、連携して事業に取り組むことで地域活性化を推進し、自然環境の保全と次世代を担う子どもたちの明るい未来の実現を目指すためのもの」としており、箱根町と連携した取り組みを実施しています。

2023年度は、4月28日、箱根町に開業した新たな施設「HAKONATURE BASE」内に「THE NORTH FACE箱根」をオープンし、そこを拠点にさまざまな活動を行いました。

7月25日から27日に、小学3年生から6年生を対象としたアウトドアイベント「HAKONE TOWN×GOLDWIN KIDS SUMMER CAMP 2023」を開催し、プロスキーヤーであり医学博士でもある三浦豪太氏と一緒に歩くネイチャーハイキングや冒険講座、芦ノ湖漁業協同組合の養魚場見学などを体験しました。

また9月25日には「HAKONE TOWN×GOLDWIN HAKONE Outdoor Experience Class」を開催し、箱根町の幼稚園・保育園・こども園に登園している子どもたち41名が参加し、箱根の間伐材の薪を用いた焚火での料理を楽しみました。

その他にも、登山道補修ボランティア活動への参加や、箱根の自然や文化、歴史を学ぶハイキングイベントなども行なうなど、今後も箱根が擁する自然の魅力や可能性をより広域に発信するなど、箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)と連携して実施する予定です。


神奈川県葉山町、葉山マリーナと当社との3者による地域包括連携協定

2023年3月29日、当社と葉山町、葉山マリーナと当社は、次世代へ向けて海や山林など葉山町の自然環境に親しみ、守り育てる大切さの理解を促進するため、「連携と協力に関する包括協定」を締結しました。

この連携の項目は

  1. 海の生物等に親しむ事業の推進に関すること。
  2. 里山管理や山の動植物等に親しむ事業の推進に関すること。
  3. 町内の自然環境の保全活動事業の推進に関すること。
  4. その他本協定の目的の達成のために必要と認められること。

であり、葉山町の魅力である海や山林などの自然環境に親しみ、それを守り育てることの大切さへの理解に向けて、それぞれが有する資源を緊密な相互連携と協働により有効に活用して事業等を推進することで、町民生活の質の向上および地域活性化を図ることを目的としています。

2023年度は、5月20日に葉山町在住の小学生90名を対象に、稚魚放流とクルージング体験を実施。イベント内では海洋浮遊ゴミ回収機「SEABIN」を使いながら、子どもたちに海の環境問題について考えるきっかけとなる機会を創出しました。
また、11月1日に葉山マリーナに、人々のライフスタイルを豊かにしていくフィールド型店舗の「HELLY HANSEN OCEAN HAYAMA MARINA」をオープン。ショップを活動の拠点とし、定期的にさまざまなワークショップを開催しています。

今後も葉山町の子どもたちを対象に、葉山の海や山に親しむイベント等を開催し、葉山町が持つ自然環境という資産を、次世代を担う子どもたちに知ってもらうきっかけづくりの場としていきます。


THE NORTH FACEと山梨県北杜市の包括連携協定

当社が展開するアウトドアブランド「THE NORTH FACE」は、子どもたちに北杜市の魅力を知ってもらうこと、登山道の整備などの環境保護、鉄道の駅からアウトドアフィールドまでのアクセスなどの課題解決にともに取り組むことを目的に、2020年1月に山梨県北杜市と包括連携協定締結しました。
2021年7月からはJR小淵沢駅から八ヶ岳と南アルプス甲斐駒ヶ岳などの登山口へのタクシー移動をサポートする「MOUNTAIN TAXI」の運行の協力を行っています。

2023年度も引き続き「MOUNTAIN TAXI」の運行の協力を行うとともに、子どもたちを対象に市内の山々に触れていただき、山を知っていただく取り組み「ほくと山の学校2023」や、登山道整備のイベント「Trail Maintenance 2Days in HOKUTO」、障がいを持つ方と健常者の方が一緒にコミュニケーション取りながら行うクライミングイベント「CHALLENGE CLIMBING2024 IN HOKUTO」も開催しており、今後もさまざまな取り組みを実施してまいります。


渋谷区との「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」

当社は渋谷区と「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」(以下、S-SAP協定)を締結しています。「S-SAP協定」は、渋谷区と渋谷区内に拠点を置く企業や大学等が協働して地域の社会的課題を解決していくために締結する公民連携制度です。

当社と渋谷区は「共生社会の実現」という同じ目標達成に向けスポーツを通じた活動に取り組んでおり、主に子どもたちに向けて、さまざまな機会を提案しています。

協定の内容:ゴールドウインと渋谷区は、以下の項目について協働します。

  1. スポーツを通じた共生社会の実現に関する支援
  2. 次世代育成に関する支援
  3. 環境保全に関する支援
  4. 災害対策に関する支援
  5. その他、相互に連携協定することが必要と認められる支援

2023年度の活動はありませんでしたが、今後も引き続き支援を行う予定です。

過去の活動の様子

国際トレイルランニング大会 「ULTRA-TRAIL Mt. FUJI」に協賛

当社では、160km以上のトレイルを走る国際的なトレイルランニングレース、ULTRA-TRAIL Mt. FUJI(ウルトラトレイル・マウントフジ)に協賛しています(2024年より大会の名称変更し、「Mt.FUJI100」)。 この大会は富士山の山麓、登山道、歩道、林道などを走りつなぐもので、当社は第1回大会から協賛しています。
2023年は4月21日~23日に開催され、当社従業員も運営スタッフとして、アスリートサポート、装備確認、ウォーターステーション運営、誘導などの業務を担当しました。

今大会も株式会社JEPLAN、ウルトラトレイル・マウントフジ実行委員会とのパートナーシップにより会場内に設置された特設ブースで不要衣類の回収を行いました。
また、不要シューズの回収も実施。回収されたシューズは、パートナー団体を通じてリユースシューズとして新たな役割を与えられます。