
株式会社ゴールドウインベンチャーパートナーズ(以下、ゴールドウインベンチャーパートナーズ)(※1)の出資先である株式会社SANU(以下、SANU)(※2)と、株式会社ゴールドウイン(以下、ゴールドウイン)は、子どもと一緒に“地球と遊ぶ”体験型イベント「PLAY EARTH KIDS × SANU Family Program」を実施しました。「PLAY EARTH KIDS(プレイアースキッズ)」はゴールドウインが展開する「遊び」と「自然」と「子ども」をテーマにキッズアイテムを扱うブランドであり、SANUとコラボレーションするのは今回がはじめてになります。
「Live with nature. / 自然と共に生きる」を掲げるSANUは、“都市と自然を行き来する暮らし”を新しいライフスタイルとして社会に実装していくための共創基盤「SANU Lifestyle Partners(以下、LSP)」を始動。同社には、ゴールドウインベンチャーパートナーズが運用する「Goldwin Play Earth Fund(ゴールドウインプレイアースファンド)」を通して出資を行っており、今回LSPの取り組みの一環として、PLAY EARTH KIDSと連携し、各地域における自然の中での学びと遊びの価値を創出すべく、プログラムを企画しました。
親子で自然とつながるためのイベントとしてPLAY EARTH KIDSが考えたのは、自然を眺めるだけではなく、登り、遊び、味わうことを通して直接体験してもらいたい、そして体験したことをアウトプットして表現してみてほしい、ということでした。

今回の舞台は、SANUの拠点がある山梨県北杜市の八ヶ岳。北杜市を拠点に活動する方々をゲストに迎え、「ハイキング」「ワークショップ」「ディナー」という三つのプログラムを通じて、自然の恵みをダイレクトに体験してもらいました。
気持ちよく晴れ、ハイキング日和となった土曜日のお昼過ぎ、東京だけでなく新潟や岐阜など各地から参加してくれたみなさんがそれぞれの車で集合。みなさんはじめましてで、大人も子どもも多少緊張した面持ちから始まりました。
今回登った標高1,643mの飯盛山は、山頂からは八ヶ岳連峰が目の前にそびえ、長い稜線と裾野へと広がる雄大な景色が美しい山です。案内してくれたのは、北杜市在住の木工作家、井出裕太さん。3歳から10歳までの子どもたちが参加してくれたため、山頂を目指す上の年齢の子たちと、中腹まで登りお花探しを楽しむ低年齢の子たちで2チームに分かれて行動となりました。


さあ、出発です。子どもたちはみな、ちゃんとした登山は初体験。それでも大人たちと変わらぬ足取りでずんずんと進んでいきます。

途中開けた場所で休憩を挟みます。そこから見える風景だけでも心が解放されていくような気持ちよさがありました。がんばって登った3歳の男の子は、時々抱っこしてもらいながら、一緒に登っていきます。
さらに登り、開始から約1時間半、もうすぐ頂上です。頂上へと向かう稜線から眺める風景の広がりに、みなさん静かな感嘆の声とともに目を見張っていました。



みんなで無事に登頂です。子どもたちは親からスマートフォンを借りて、それぞれに山を撮り始めます。自分が見た素晴らしい風景を記録したいという気持ちは年齢を問いません。

一方、低年齢の子どもたちは、飯盛山に咲いている花をまとめたシートを手に、ゆっくり登りながら周りの植物たちを観察し、探していきました。


下山すると一旦それぞれが泊まるSANUのキャビンへ移動。荷物を置いて、休憩したらSANU 八ヶ岳1stに再集合し、ワークショップとディナータイムです。

ワークショップは、山を案内してくれた木工作家の井出さんが先生となって、飯盛山から眺めた風景や歩きながら感じ、考えたことなどを木に描き、切り、磨き、木工キーホルダーに仕上げていきます。頂上で撮った写真を見ながら、山々の稜線をいくつも描く子もいれば、飯盛山の由来でもある茶碗に盛ったご飯のような線を描く子も。



描いた線を井出さんが糸鋸で切り、子どもたちは周囲の角を削り全体に丸みを与えていきます。自然は直線を嫌うと言われてきたように、角を取る作業はどこか自然が自然である感覚をあらためて獲得していく作業のようであり、納得いくまで自分だけの形を探る工程のようでもあります。最後にレーザーでそれぞれの名前や好きな言葉を刻印し、チェーンをつけてキーホルダーの完成です。
キーホルダー作りと並行して、山を登って空かせたお腹のために早めのディナーが始まりました。食事は、北杜市白州にお店を構え、地元で採れた旬の野菜とフレッシュソイミートを中心とした食と安らぎを提供するKoma。“日本一の名水の里”、“日本一の日照時間”などともいわれる北杜市白州で生産者が思いを込めて育てた有機無農薬野菜を使った食事は、ただおいしいだけでなく、味わいの背景にその土地で生きるということを感じさせてくれます。お肉を使わないメニューながら、子どもたちは何度も好きなものをおかわりして、大満足の内容とボリューム。




食事の前後や合間には、Komaと同じく白州を拠点に活動する木工アトリエ「Atelier Yocto(アトリエヨクト)」のピクニックセットやウッドスピーカー、エプロンなど、自然をもっと楽しむための美しいプロダクトを手に取って、試しながら、アトリエヨクトのものづくりについて熱心に質問し、耳を傾けていました。


今回、うれしかったのは年齢の近い子どもたち同士がいつの間にか仲良くなり、それをきっかけに大人たちにもコミュニケーションが生まれていたこと。普段はそれぞれの家族が一棟ごと予約し、泊まりに来るため、他にどんな方が泊まっているかわからず、すれ違った時に軽く挨拶を交わすくらいの関わりにとどまっていたそうです。山を登り、火を囲み、マシュマロを焼き、ものづくりを一緒に行い、食事をともにする。そんな体験が、いつものSANUとはまた違う、あたらしいつながりのきっかけとなっていました。






ゴールドウインベンチャーパートナーズは、これからも世界が抱える社会課題を解決し、この地球に生きるすべての人々が心に余裕(あそび)を持てるよう、パートナーとともに暮らしの中に”あそび”をデザインし、誰しもが「豊かさ」を感じることができる世界の実現を目指していきます。
(※1)株式会社ゴールドウインベンチャーパートナーズの詳細はこちらをご覧ください。
「Goldwin Play Earth Fund」の歩みと成果(ゴールドウインベンチャーパートナーズ): https://about.goldwin.co.jp/news/page-38467
(※2)SANU が運営するSANU 2nd Homeについて:
個々のライフスタイルに最適な形で、日本の美しい自然の中に独自に建築したシェア別荘―「自然の中のもう一つの家」を提供するサービス。「Live with nature. / 自然と共に生きる。」をコンセプトに、都市と自然を行き来する新しいライフスタイルを提案しています。