株式会社ゴールドウイン（本社：東京都港区／代表取締役社長CEO：渡辺 貴生）は、全国の販売スタッフから選抜された予選突破者10名による接客ロールプレイングコンテスト「セールスコンベンション」を2025年10月7日（火）に東京本社1階で開催しました。
本コンテストは、当社グループの販売スタッフによる模擬接客をコンテスト形式で実施する接客ロールプレイングコンテストとして開催しており、今回は新型コロナウイルス感染症の収束後3回目の開催として、株式会社ゴールドウイン関連会社従業員を含め、約1,000名を対象に実施しました。
グローバル戦略を掲げる当社は、昨年より最優秀賞を受賞した従業員に海外研修という褒賞を新たに設定し、グローバル人材の育成にも意識して取り組んでいます。
■開催の目的
「セールスコンベンション」は、大きく2つの目的で行われています。
1つ目は、販売スタッフの接客業務への理解を深めること。
2つ目は、接客のロールモデルを社内で共有し、お客様へ質の高い店舗体験を提供すること。
この2点において、販売スタッフ育成・お客様の店舗体験向上という2つの目的の達成を目指しています。
■当社独自のポイント
当社の「セールスコンベンション」の特徴は、評価ポイントと褒賞にあります。
・評価ポイント
販売スタッフとして基本的な表情、対応姿勢、ニーズ確認はもちろんのこと、プロフェッショナルとして、命に関わる製品情報の正確な提供ができているか。お客様をフィールドへ誘うように、自身のフィールドでの体験共有や、製品の使用シーンをイメージしやすい提案ができているか、といったブランドイメージの体現という点も評価されます。
・褒賞
「優秀賞」は、国内の希望店舗での実習・現地視察の権利を授与。「最優秀賞」は、国外を含めた希望店舗での実習・現地視察の権利を授与します。
実習・現地視察は、国内・国外店舗いずれの場合も、人事部・希望店舗スタッフと綿密な調整の上、店舗周辺の環境活動への参加や店舗での販売体験ができる行程を組み、他の販売スタッフへ視察内容を共有することで、社内全体での販売体験の質の向上を目指しています。
昨年の最優秀賞受賞者は、オリジナルブランド「Goldwin」の海外直営店舗「Goldwin San Francisco（ゴールドウイン サンフランシスコ）」を訪れ、その様子は社内報にて全社に報告されています。
■本年の開催結果
本年の本選では、10名の出場者から「最優秀賞」1名「優秀賞」2名が選出されました。
（その他7名は「敢闘賞」となります。）
【最優秀賞】
泉原直幸（THE NORTH FACE / HELLY HANSEN / NEUTRALWORKS. 名古屋ラシック店）
「小学生の頃から続けてきたクロスカントリースキーやランニングの経験を活かし、入社以来、約5年間にわたり接客のスキルを磨いてきました。
今回のセールスコンベンションでは、「笑顔」「元気さ」「ゴールドウインらしさ」を意識した自分の接客スタイルが評価され、大変嬉しく思っています。
接客をしている中で、登山やランニングなど明確な目的を持って製品を購入されたお客様が、後日その使い心地をわざわざ伝えに再来店してくださることがあります。立ち寄る必要のない中でも足を運び、話をしてくださる——そんな信頼関係を築けたと実感したとき、この「販売」という仕事の魅力を改めて感じます。
今後は、自分が感じている接客の楽しさを、これから入社してくるスタッフにも伝えていきたいと考えています。まずは自分の店舗から始め、将来的には人事部とも連携し、全店舗のスタッフに向けて共有・指導できるような存在を目指していきたいと思っています」
【優秀賞】
三原彩（THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 鎌倉店）
※現在はTHE NORTH FACE / HELLY HANSEN ラゾーナ川崎店勤務
「産休・育休を経て店頭に復帰してからは、限られた時短勤務の中でもできることを増やし、より高いパフォーマンスを発揮できるよう意識して働いてきました。
日々の接客では、「来店されたお客様を笑顔にしたい」「私という存在を覚えて帰ってほしい」という思いを持ち、常に笑顔で応対しています。店舗のスタッフからは、店内に響き渡るほど大きな声で笑っていると言われることもあります。
今回、こうして受賞できたことはとても嬉しく、まずは息子に一番にこの喜びを伝えたいです。そして、家族はもちろんのこと、店舗スタッフをはじめとする周囲の皆さんの支えがあってこそ働くことができていることに、心から感謝したいと思います」
【優秀賞】
島田有梨（canterbury OSAKA店）
「10年以上にわたる接客経験を活かし、今回このような賞を初めていただけたことを、大変光栄に思います。
私自身、スポーツの経験はあまりありませんが、機能性に優れた製品を通じてお客様に価値を提供できる点に魅力を感じて入社しました。日々の接客を通じて、当社やブランドに対するファンの多さを実感することが多く、私自身に会いに来てくださるお客様もいらっしゃいます。そんな出会いを重ねる中で、自分自身のブランドへの愛着もどんどん深まっていきました。
機能素材を活かした製品を、お客様一人ひとりの使用シーンに寄り添って提案できることこそが、この仕事の面白さだと感じています。
将来的には、接客のエキスパートとして、接客の奥深さや魅力を伝えられるような、本社と店舗をつなぐ架け橋のような存在を目指していきたいです」
■当社代表取締役社長CEO 渡辺貴生による総評
「お客様に製品を届ける『小売』という立場は、当社にとって非常に重要な役割を担っており、まさに“顧客接点の最前線”です。
今回、本選に出場した10名の接客を通して、『思いやり』や『優しさ』、『相手を慮る気持ち』といった姿勢や言葉を随所に感じることができました。日々、お客様に対してそのような姿勢で接してくれていることが伝わり、改めて会社全体で小売の現場を支えていく必要性を実感した、非常に貴重な時間でした。
これからも販売スタッフを通じて、お客様に喜んでいただける体験を提供できるよう、優秀な販売スタッフの育成を含めた店舗の環境づくりを進めていきたいと思います」
■セールスコンベンションを実施する背景
当社にとって、店舗は“会社の想いがお客様へ最も近くで伝えられる場所”です。販売スタッフは、こだわり抜いて作られた製品のストーリーをお客様に届けるストーリーテラーとして、とても重要な存在です。
これまで当社では、販売職契約社員の正社員化（※1）やバカンス休暇制度（※2）の導入など、スタッフが最大限パフォーマンスを発揮できる環境づくりを進めてきました。
今回のロールプレイング大会は、日々の接客でお客様に向き合う姿勢を称え、互いに学び合う場として企画したものです。 一人ひとりの成長が会社の未来を育てると信じ、これからも現場で輝ける環境づくりをサポートしていきます。
（ゴールドウイン 人事部 前田久美子）
■ゴールドウインとして
当社は、販売スタッフがお客様との大切な接点であると考えています。店舗での購入体験がより満足度の高いものとなるよう、模範的な接客事例を社内で共有し、接客スキルの向上に取り組んでいます。
また、「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」というパーパスのもと、より多くのお客様に正確な製品情報をお届けし、安全にフィールドへ導くことができるよう、販売スタッフの育成にも力を入れていきます。
（※1）販売職契約社員の正社員化：2025年4月1日付で、販売職950人を含め約1200人の契約社員を正社員化。
（※2）バカンス休暇：販売職を対象にした、連続で10日間の休暇が取得できる制度。私用休を組み合わせることで、最長14日間までの休暇を取得できる。レクリエーションや家族との時間などに役立てるよう推奨。