ゴールドウイン リペアの現在地 Vol.1News

環境配慮という点において、製品のロングライフを実現していくためにリペア(修理)は欠かせない方法の一つです。また、製品に愛着をお持ちいただき、少しでも長く使い続けていただけることは、お客さまとブランドのエンゲージメントの一つの形でもあります。
当社は、1980年代に、修理の受付をスタートしました。それから、およそ40年にわたり、お客さまの製品に寄り沿い、一点一点大切に、修理・修繕を施してきました。
日々、よりよいリペアを目指して前進するゴールドウインのリペアについて、3回にわたりお伝えします。

2024年10月に、当社はリペアの受付方法をインターネット申し込みに統一することを発表しました。より充実したリペアサービスに繋げるために、お客さまとリペアスタッフのコミュニケーションの迅速化を図りたい、という想いがありました。

富山本店にあるリペアセンター
ゴールドウイン富山本店は、富山県小矢部市内にあります。リペアセンターは、そのなかにあり、約30人のスタッフが働いています。

ゴールドウインのリペア方針

現在、当社では、アウトドアブランドの製品に限らず、スキーウエア、アスレチックウエアなどもリペアの対象とし、オリジナルブランド「ゴールドウイン(Goldwin)」製品全般と、各ブランドのキッズ製品(一部を除く)については無償でリペア対応しています。
環境問題への関心の高まりなどにより、製品の使用期間は長期化する傾向にあり、修理依頼も増加しています。

そのようななかでも、今まで以上にお客さまに喜んでいただけるリペアサービスを目指し、リペアスタッフの増員、リペア体制の拡充を図ってきました。2024年10月からは修理受付方法をインターネット申し込みに統一することで、受付手続き業務の改善やお客さまとリペアスタッフのコミュニケーションの迅速化を図り、より充実したリペアサービスにつなげたいと考えています。

主な修理内容として、以下のようなものがあります。

<生地部分>
たたき縫い/当て布/パーツ復元/紛失パーツの作成/パッチ/シームテープ貼替/ロゴ転写貼替/接着剝がれ再接着

<ファスナー関連>
ファスナーテープ交換/ファスナースライダー交換/生地を嚙みこんだファスナーの修復/面ファスナー交換

<裾や衿部分>
丈詰め/ほつれ修理/ドローコード交換

<部品関連>
ボタン・ドットボタン交換/パックのハーネス交換/
バックル交換

また、修理はすべて1点1点異なりますので、リペアセンターには修理に使うための多くの生地や部材がストックされています。

年々増える、受付件数
環境配慮への関心の高まりなどにより、製品の使用期間は長期化する傾向にあり、修理受付件数も、年々、増加しています。
20年ほど前には年間3,500件ほどでしたが、2023年度は約24,000件となりました。

1年のなかでもっとも受付件数が多いのは1月
修理受付は、秋冬のシーズンが始まってから増える傾向にあります。衣替えをして、いざ着ようと思ったら修理が必要な箇所が見つかった、というケースも多いかもしれません。
件数が多い時期は、修理にお時間をいただくこともあります。6~8月などの比較的、受付件数の少ない時期にご依頼いただくと、お待たせする時間も短くなります。冬服をしまい込む前に、修理の必要な箇所がないか点検いただき、春夏の間に修理に出していただくことをお勧めします。