サステナビリティ方針とマテリアリティ Sustainability
ゴールドウイングループは、スポーツアパレルメーカーとして、ものづくりを通して豊かで健やかな暮らしを生み出し、地球、社会の持続可能性に貢献することが使命と考えております。
世界では、気候変動や生物多様性をはじめとする環境問題、貧困や人権侵害など、多岐にわたる社会・環境問題が叫ばれており、企業活動を通じてこうした課題の解決に取り組むことが求められています。当社も環境負荷や人権問題が危惧されているアパレル産業に携わる企業として、こうした課題に真摯に向き合うことが重要と考えています。
この使命を実現するためにも、製造から販売に至るまでのあらゆる段階で、社会や環境課題に心を配ることが必須であり、こうした考え方を「サステナビリティ方針」として定め、グループ全体で共有しています。
サステナビリティ方針
ゴールドウイングループは、企業理念の「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」の考えのもとに、製造から販売まで、あらゆる段階で心を配ることを実践していきます。また、経営の透明化や、従業員が健康に働き続けられる職場環境づくり、そして地球環境・生態系への配慮、次世代育成、地域・社会へのスポーツを通した貢献など、これらすべてを「スポーツ」への敬意と情熱を通じて実現していきます。
Goldwin Regenerative Journey
Goldwin Regenerative Journey
(サステナビリティ方針)
-
Nature
自然
- 最小の資源で最大の価値を生み出し、
地球の循環システムを取り戻す -
People We Inspire
価値の提供先
- 自然と遊ぶ感動を広げ、
子どもたちの心に未来を思う力を育てる -
Co-Creators
価値を協創する仲間
- 絶え間ない学びと遊びを通じて、
美しい未来を共に想像する
サステナビリティ方針とストーリー
ゴールドウインは「人を挑戦に導き、人と自然の可能性を広げる」というPurposeのもと、地球と人間をめぐる新しい未来の実現を目指しています。そして2026年5月、当社のステークホルダーをNature(自然)、People We Inspire(価値の提供先)、Co-Creators(価値を協創する仲間)の3軸に整理したサステナビリティ方針「Goldwin Regenerative Journey」を定めました。この方針はPurposeを体現するために、ステークホルダーとの約束として定めたものです。それぞれが関係し合いながら一つの循環を形づくり、私たちの価値創造を支えます。今後はこの方針を軸に、取り組みをさらに深化させていきます。
Nature
最小の資源で最大の価値を生み出し、地球の循環システムを取り戻す
人間を含むすべての生命は、地球というかけがえのない循環システムに生かされています。しかし、そのバランスに最も大きな影響を与えてきたのが人間です。私たちはこの責任を、制約ではなく「再生と創造のチャンス」と捉えます。想像力とテクノロジーを掛け合わせ、限られた資源からより大きな価値を生み出す革新に挑み続けます。生活が豊かになるほど、自然も豊かに再生していく。そんな循環型の社会を実現することで、地球システムのバランスを取り戻し、未来へとつなげていきます。
People We Inspire
自然と遊ぶ感動を広げ、子どもたちの心に未来を思う力を育てる
子どもたちは、社会の未来そのものです。私たちは、未来世代も大切なステークホルダーだと考え、短期的な利益や成果だけでなく、未来世代の生き方や社会の在り方に目を向けています。自然の中で遊ぶことは、ただの体験ではありません。美しさに心を動かし、不思議に出会い、問いを持つこと。それが、未来を想像し考える力を育てます。私たちはモノづくりの可能性を広げ、製品そのものだけではなく、それを通して生まれる体験や心の動き、そして自然と再びつながる感覚を価値として提供します。こうした体験と共感が広がることで、自然を慈しみ、未来を思う人が増え、次の世代を含むすべての生命が、美しい世界を公平に享受できると信じています。
Co-Creators
絶え間ない学びと遊びを通じて、美しい未来を共に想像する
美しい未来を描く力は、学び続けること、そしてよく遊ぶことで育まれます。新たな世界や多様な価値観と出会うことで、固定観念から自由になり、新しい発想が生み出されるのです。私たちは、社員、サプライヤー、パートナーをはじめとする仲間とともに価値を創造します。誰か一人の正解ではなく、異なる立場や背景を尊重しながら、共に考え、共に挑戦することで未来を形にしていきます。私たちは、多様な仲間と想像力を広げながら、昨日より少し良い今日を、今日より少し良い明日をつくっていきます。
マテリアリティ
サステナビリティ方針に基づき、3つの軸それぞれにおいて取り組むべき重要課題を整理し、12のマテリアリティとして特定しました。
マテリアリティの特定プロセス
当社は、事業活動を通じた環境・社会への影響(インパクト)とステークホルダーの期待の双方を踏まえ、体系的なプロセスに基づきマテリアリティを特定しています。具体的には、評価対象の整理、インパクトの評価・重要論点の特定、ステークホルダーエンゲージメントを経て、最終的に取締役会において審議・承認を行いました。
当社では、当社の経営・事業戦略や社会情勢、環境・社会課題、ステークホルダーの期待の変化を踏まえ、マテリアリティを定期的に見直しています。取締役会が監督し、原則として一定期間ごとに評価プロセスを再実施することで、その妥当性と実効性を継続的に高めています。
プロセス概要
Step1:評価対象の整理
当社の事業特性およびESRS、GRI Standards、SASB Standards、ESG評価機関の評価指標等を参照し、当社事業およびバリューチェーンに関連する環境・社会への正・負の影響を網羅的に抽出しました。
Step2:インパクト評価および重要論点の特定
抽出した正・負の影響を対象に、重大性と発生可能性(正の影響は実現可能性)に基づくインパクト評価を実施しました。評価結果をマッピングし、一定の閾値を超える影響を重要論点として特定しています。
閾値の設定においては重大性を優先し、たとえ発生可能性が低い場合でも重大性が高い場合は重要論点としています。
インパクトの評価軸と閾値設定の考え方
| 重要論点 | 正/負 | 上流 | 自社 | 下流 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GHG排出 | 負 | ● | ● | ● |
| 2 | 生態系・生物多様性の損失 | 負 | ● | ● | |
| 3 | 水・海洋汚染 | 負 | ● | ● | |
| 4 | 土壌汚染 | 負 | ● | ||
| 5 | 水使用・高リスク地域からの取水 | 負 | ● | ||
| 6 | 資源利用(資源枯渇の助長) | 負 | ● | ||
| 7 | 廃棄物 | 負 | ● | ● | |
| 8 | 人権・労働 | 負 | ● | ● | ● |
| 9 | 製品の品質と安全性 | 負 | ● | ||
| 10 | 社会的包摂 | 正 | ● | ||
| 11 | 自然体験の提供 | 正 | ● | ||
| 12 | 消費文化の変革 | 正 | ● | ||
| 13 | 地域コミュニティへの影響 | 正 | ● | ||
自社:開発、企画、物流、販売
下流:製品の使用、廃棄、リサイクル
Step3:マテリアリティ案の特定
特定した重要論点を当社のサステナビリティ方針および事業戦略と照らし合わせ、統合・再整理することで、マテリアリティ案を特定しました。
Step4:ステークホルダーエンゲージメント
従業員、サプライヤー、顧客、投資家、地域コミュニティ、ならびに環境を代表する外部ステークホルダーの視点を反映するため、対話、ヒアリング、調査等を実施しました。これにより、各ステークホルダーが認識する当社の正・負の影響、期待事項に関する示唆を収集し、インパクト評価および重要論点の妥当性確認に活用しています。
Step5:承認・ガバナンス
一連のプロセスおよび特定したマテリアリティは取締役会にて、各マテリアリティの目標設定においては取締役会の監督の下、経営会議で最終的な審議・承認を行っています。
また、当社はマテリアリティを起点としたサステナビリティ経営を推進しており、その実効性を担保するため、マテリアリティに関連する指標を役員報酬制度と連動させ、達成度を報酬に反映しています。
| サステナビリティ方針 | マテリアリティ | 2026年度の目標 | |
|---|---|---|---|
| Nature 自然 |
1 | 脱炭素とエネルギー転換 | ・Scope 1・2:GHG排出量を2023年度比で18%以上削減 ・当社の消費電力における再生可能エネルギー導入比率を70%以上に向上 ・Scope 3:サプライチェーン上流の優先サプライヤーにおけるGHG排出量一次データの取得開始 |
| 2 | 製造における水利用と廃棄・汚染の最小化 | ・自社事業における製品・材料廃棄を2020年度比で85%以上削減し、廃棄量4.3t以下へ削減 ・サプライチェーン上流の優先サプライヤーにおける水利用・廃棄・汚染に関する定量データの取得開始 |
|
| 3 | 重点ランドスケープの再生 (サプライチェーン) |
・原材料までのトレーサビリティ調査の開始 ・原材料生産地域における再生型プロジェクトへの参画 |
|
| 4 | 重点ランドスケープの再生 (事業所周辺) |
・富山地区の主要事業拠点周辺における生態系回復活動の推進 | |
| People We Inspire 価値の提供先 |
5 | 自然と遊ぶ機会の提供 | ・自然体験を通じたソーシャルインパクトの創出に向けた戦略策定 |
| 6 | Preferred Materials(仮称)への移行 | ・フットウエア・バッグに使用する素材の新基準策定 ・重量ベース管理への移行に向けた、管理基盤の整備 |
|
| 7 | 製品の長寿命化 | ・製品の長寿命化に向けた基本方針の策定 | |
| 8 | 繊維 to 繊維の実現 | ・繊維 to 繊維の実現に向けた基本方針の策定 | |
| 9 | 生活者コミュニケーションの強化 | ・責任あるコミュニケーション方針・運用体制の整備 ・生活者向けサステナビリティ・コミュニケーションの戦略策定 |
|
| Co-Creators 価値を 協創する仲間 |
10 | 人権の尊重 | ・顕著な人権課題の特定と中期行動計画の策定 ・サプライヤー向けグリーバンスメカニズムの運用開始 |
| 11 | DEIの推進 | ・ゴールドウイングループDEI方針の制定と推進体制の整備 ・女性管理職比率14%(77期初・単体) |
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| 12 | ウェルビーイングの向上 | ・当社におけるウェルビーイングの定義・指標の策定 | |
当社は各マテリアリティに対する具体的な対応方針として目標を設定し、その達成に向けた取り組みを推進しています。なお、2026年度中に各マテリアリティに関わる中期的な目標・KPIの設定に取り組んでいます。