ゴールドウイン リペアの現在地 Vol.2News

環境配慮という点において、製品のロングライフを実現していくためにリペア(修理)は欠かせない方法の一つです。また、製品に愛着をお持ちいただき、少しでも長く使い続けていただけることは、お客さまとブランドのエンゲージメントの一つの形でもあります。
当社は、1980年代に、修理の受付をスタートしました。それから、およそ40年にわたり、お客さまの製品に寄り沿い、一点一点大切に、修理・修繕を施してきました。
日々、よりよいリペアを目指して前進するゴールドウインのリペアについて、3回にわたりお伝えします。

よりよい修理を目指して
リペアにおいては、使用状況・破損箇所・修理方針などどれを取っても、一つとして同じものは存在しません。
ゴールドウインのリペアでは、各工程を通じて、関わるスタッフ全員が現品を確認します。それは、使用状況・破損状況・お客さまのご意向のどれをとっても、一つとして同じものはないからです。各セクションがそれぞれ責任感を持って、製品と向き合うことで、一点一点、最善のリペアを施し、少しでも早くお客さまの元に製品をお戻しできるよう、引き続き、よりよい修理を目指していきたいと考えています。

各工程で、判断を重ねていく
受付:受け取り、製品の状態、修理箇所などを確認していきます。

修理方針判断:現物とお客さまからのご連絡内容を確認しながら修理方針を決めていきます。修理方針のご提案が複数ある場合には、お客さまにお見積もりとともにご提案し、方針の判断をお伺いします。また、この段階で、修理が難しいという判断になる場合もあります。

カスタマー対応:お客さまに修理方針、お見積もりのご連絡をさせていただきます。長年、店頭での接客やカスタマー対応などを行ってきたメンバーが、お客さまに寄り沿い、迅速で丁寧な対応を心がけています。

修理方針の確定:修理方針が確定しましたら、修理へと進みます。
この段階で、外部協力工場に委託するケースと、富山本店内のリペアセンターにて修理するケースに分かれます。

修理:修理方針に沿って、修理を進めていきます。この段階で、製品を解体してみて新たにわかったことが発生した場合や、別の修理方法の方がよい場合には、あらためて、修理方法を見直すこともあります。

完了:修理完了品にサンクスカードを添え、お客さまの元へ返送します。

具体的な修理例
実際の修理では、多くの工程や作業が発生しまます。ここでは、具体的な修理例を2つご紹介します。

<事例:防水ジャケット袖破れの修理例>
カット部分の線引き → 目張りテープ・のり除去作業 → 地縫い除去 
→線引き部分のカット → プレス伸ばし → 代用生地カット
→縫製 → 目張りテープの貼り付け → プレス仕上げ

<事例:パンツ後身破れの修理例>
カット部分の線引き → 脇・後中心部分のほどき作業 → プレス
生地のカット → オーバーロック、地縫いの処理 → 脇・後中心縫製

次回vol.3では、リペアセンターのこれからをお伝えします。

ゴールドウイン リペアの現在地 Vol.1
ゴールドウイン リペアの現在地 Vol.3